こんにちは!PHOTOWALKERのだい(@photowalker06)です。
夏の風物詩といえば花火ですね!
2023年はコロナ影響も薄まり、大規模な花火大会が各地で開催されていますね。
花火はスマホで撮ると難しいと感じる方が多いと思います。
ブレるし、タイミングは合わないし、ざらざらの写真になる…
でも、撮影に必要な準備とコツさえ分かってしまえば、誰でもきれいな写真を撮ることができます。
今回は花火撮影に必要な準備や、機材、カメラの設定をご紹介します。
花火写真は撮影場所で決まる
撮影場所の選び方
花火撮影をする上で、撮影場所選びはとても重要です。
目の前に人が通ったり、近くに強い光源があったりすると、どんなに設定を組んでもいい写真を撮るのは難しくなります。
そのため、明るい時間帯から早めに花火会場に行って場所を押さえましょう。
■良い場所の条件とは
・目の前にフェンスや木等の障害物がない
・画角内に人が横切らない
・強い光源が近くにない
・風上(風下だと煙が流れてくるため)
もし、予約席やカメラマン席がある場合は、事前に予約をしておくといいです。
費用は掛かりますが、見晴らしがいい場所が多く、安全に撮影できます。
撮影場所を押さえたら構図のイメージを確認
よさそうな場所が見つかったら、三脚をセットして構図のイメージを確認しておくとよいです。
暗くなると周囲の風景が見えなくなってしまうので、明るいうちに三脚とカメラをセットし、どのような画角で撮るかイメージしておくと、安心です。
また、花火が打ち上っている間は他のことをする余裕がないので、事前に食事やトイレは済ませておきましょう。
花火撮影に必要なもの
続いて、撮影に必要な機材をご紹介します。
高い性能を持つカメラは不要で、三脚と広角レンズが重要です。
花火撮影に必要な機材
カメラ(ボディ)
普通のミラーレスカメラで十分きれいに撮影することができます。
花火は広角で撮影することが多いので、センサーサイズはフルサイズの方が向いています。
ズームして撮りたい場合には、センサーサイズがAPS-Cやマイクロフォーサーズのようなカメラの方がアップで撮ることができます。
広角レンズ
広角で撮りたい場合は、12mm~24mm程度があるとだいたいの花火は撮れます。
花火は広範囲に打ち上がることもあるので、近くで見る場合は24mmだと画角に収まりきらないこともあります。
席の場所や花火の打ち上がる場所次第なので、超広角レンズが1本あると対応できる幅が広がります。
また、F値は8~11くらいに設定することが多いので、F値の低いレンズである必要はありません。普通のズームレンズで十分です。
花火が始まるとレンズ交換をしている暇はあまりないので、広角ズームが1本あると便利です。
三脚
しっかりとカメラを固定できれば安物でも大丈夫です。
カメラやレンズが重いと固定できないこともあるので、三脚の耐荷重はよく確認するようにしましょう。
電車移動で荷物の量を抑えたい人は、コンパクトなトラベル三脚が便利です。
レリーズ(代用可)
レリーズは、カメラにケーブルをつないで手元でシャッターを切ることができるアイテムです。花火が打ちあがっている時間に合わせて、シャッターを切ることができます。
もしレリーズがない場合には、カメラのセルフタイマー機能を使ってください。
Nikonだと最短2秒で設定ができるので、本体のシャッターボタンを押した2秒後に自動的にシャッターを切ってくれます。※花火の打ち上がるタイミングに合わせるのが少々難しいです。
なくても撮ることはできるのですが、あるととても便利です。
何も対策しないとシャッターボタンを押した時にカメラ本体が動いて、ぶれが発生してしまいます。
その他あった方がよいもの
・レジャーシート
・日傘
・予備バッテリー
レジャーシートは場所取りや荷物置き用です。普通の花火鑑賞でも必要なものですね。
日傘を入れたのは、強烈な日差しから自分自身や荷物をガードしてくれます。日中から場所取りをする際に太陽の下で長時間待たないといけないので、日中の待ち時間を快適に過ごせます。
また、花火撮影はカメラを起動している時間が長いので、バッテリーの消耗が激しいです。予備バッテリーが1,2本あると安心です。
花火撮影に必要なカメラの設定は?
なるべくきれいな画質で、花火をシャープにくっきり写すためには以下のような設定が必要となります。
①撮影モードはM(マニュアル)必須
花火撮影においては、M(マニュアル)モードでの撮影が必須となります。
Mだからといって難しいものではなく、決まった設定に合わせるだけです。明るさ等は実際の撮影時にF値やシャッタースピードの調整をするのみで撮影できます。
②ISO感度は最低を選択(だいたい100)
通常、ISO感度は暗いときには上げて撮影しますが、花火の場合は最低値で設定します。
シャッタースピードを長くして明るさを確保できるので、なるべくノイズが乗らないように低く設定してあげます。
③F値は8~11くらいがよい
基本的に花火はくっきりはっきりと写っている方が写真的にきれいです。そのためF値は高い数値となります。
だいたいF8~11の間で設定するのがおすすめで、明るさやシャッタースピードに合わせて微修正します。
F16~のように絞りすぎると、被写体の輪郭がぼける「回析現象」が出てしまうので適度な絞りにする必要があります。
④シャッタースピードはBULBが便利
花火は単発の他、連続で打ち上ることがあるので自分でシャッター時間が調整可能なBULB(バルブ)撮影が便利です。
BULBはシャッターボタンを押してから離すまでの間、シャッターが開いているモードです。
レリーズをセットして、手元のボタンでシャッターが切れると快適に撮影できます。
注意点としては、花火が明るい時(連続で打ち上ったり大きな花火が打ちあがる時)は花火が白飛びしやすくなるので、シャッターは短く切った方がいいです。
⑤ピントはM(マニュアル)で合わせる
ピントはM(マニュアルフォーカス)で合わせます。
夜の撮影で、花火はすぐなくなってしまうので、オートフォーカスで合わせるのはとても難しいです。
レンズ側で最初から∞(無限遠)にしてもよいですし、打ちあがってからライブビューモードで拡大しながら合わせるやり方でもOKです。
花火撮影は難しくない
花火はシャッターを切るタイミングがずれたり、想定とは違う場所から打ち上がることもあって失敗写真となることも多いです。
フィナーレの大玉や連続の打ち上りを撮ろうとしたら白飛びの失敗写真になってしまったことも何度もあります。
ですが、うまく写真が撮れるととても気持ちがいいです。
皆さんも、夏の花火の想い出をきれいに残せるようこの記事を参考にしてみてください。
それでは、素敵なカメラライフを。ではでは。