こんにちは!PHOTOWALKERのだいです。
皆さんはカメラのイメージセンサーをご存じでしょうか。
イメージセンサーはレンズから取り込んだ光をデジタルデータに変換する役割を持ちます。
人間で言うと、目や鼻といった感覚器官に近い部分です。
センサーの性能によって出来上がる写真が変わるため、カメラを構成するパーツでも一番重要といっても過言ではありません。
センサーはサイズ毎で分かれていますが、一般的に写真好きに好まれるのは「フルサイズ」や「APS-C」といった大き目なサイズです。
今回は、カメラ初心者が悩みがちな「フルサイズとAPS-Cセンサーはどのように選ぶとよいか」についてまとめていきます。
私は写真を長く続けていくならフルサイズ推しです!
- センサーサイズによる違い
- フルサイズとAPS-C、どちらのセンサーサイズを選んだらいいか
イメージセンサーの役割と種類
イメージセンサーは通常見えないところにありますがどのデジタルカメラにも備わっています。
スマホだと小さなセンサー、一眼・ミラーレスカメラだと大きなセンサーが搭載されています。
イメージセンサーはレンズから入ってきた光が最初にあたる部分で、光をデジタルデータに変換する役割を持ちます。
センサーのサイズが大きいほど受光できる面積が大きく、諧調性が豊かでノイズが少ない写真になります。
上記はセンサーサイズの違いですが、35mmフルサイズのセンサーはスマホに比べて約30倍ものサイズとなります。
受光面積も多くなるため写真の出来にも大きな影響が出てきます。
そのため、カメラ選びにおいてはセンサーサイズは非常に重要です。
スマホだと白飛びしたり、夜にノイズがたくさん出るのはセンサーサイズが違うからだったんだね
センサーサイズによる違い
センサーサイズによる違いは写真の写りの他に、サイズや価格等も変わってきます。
フルサイズがすべての場合で優れているわけではなく、APS-Cが有利な場面もあります。
フルサイズの方が画角が広い
焦点距離が同じ50mmのレンズを使ったとしても、フルサイズとAPS-Cでは画角が異なります。
APS-Cはフルサイズより約1.5倍の焦点距離となるため、画角が狭くなります。
望遠寄りで撮りたい時は焦点距離が伸びるため有利に働きますが、広角側で撮りたい時は不利となります。
換算35mm
焦点距離が同じ50mmといってもフルサイズとAPS-Cで実際に撮影できる画角が異なるため、「換算35mm」という考え方があります。
換算35mm
焦点距離をフルサイズに置き換えて基準を合わせることを意味しており、APS-Cであれば1.5倍、マイクロフォーサーズであれば2倍すると求められます。
フィルム時代の35mmフィルムのサイズを元に、このように呼ばれています。
フルサイズの方がよくボケる
ボケの量が決まるにはF値、焦点距離、被写体との距離があるので一概には言えないですが、フルサイズとAPS-Cで写る範囲が同じ写真を撮るのであれば、フルサイズの方がよくぼけます。
同じ範囲を写すのであれば、フルサイズの方が近づいて撮れますからね。
フルサイズの方が諧調性が高い写真が撮れる
写真における諧調性とは、明るさや色がどれだけきれいに表現できるかを指します。
スマホのようにセンサーサイズが小さいと、明るい部分は白とび、暗い部分は黒つぶれしてしまうこともあります。
フルサイズであれば1画素あたりの受光面積が広いため、白とび黒つぶれを抑えることができ、色のグラデーションもきれいに表現することが可能です。
フルサイズは暗所性能が高い
暗所性能とは光量が少ない場所において、画像が荒れることなく撮影できる性能のことです。
スマホで夜に撮影すると極端にノイズが目立つ写真になるかと思いますが、それは光量不足でスマホ側がISO感度(高感度性能)を高めることで発生しています。
ノイズが写真に乗るとざらざらしてしまいますし、ディティールが失われてしまいます。
フルサイズであればセンサーサイズが大きい(=光の受光面積が広い)ので、センサーサイズが小さいものと比較してノイズが少ない写真を撮ることができます。
そのため、夜景写真ではフルサイズが好まれて使用されます。
フルサイズはカメラ・レンズのサイズが大きく重くなる
性能以外での大きな違いとしては、フルサイズはカメラ・レンズともにサイズが大きく、重くなりがちです。
エントリーモデルが多いAPS-Cと比較するとフルサイズは写真の中~上級者が使用するカメラのため、携帯性よりも描写性能が重視されます。
そのため、カメラやレンズの造りは、描写性能を高めるために大きく重くなっていきます。
フルサイズは価格が高い
カメラはセンサーサイズが大きくなるほど高くなる傾向にあります。
ざっくりと言えば、APS-Cが10~20万で買えるとすると、フルサイズは20万~50万円くらいします。(高いものは100万円弱くらいするカメラもあり、ボリュームゾーンは30万円前後です。)
レンズもAPS-Cと比べると高くなるため、写真が相当好きか、財力に余裕があるかでないとフルサイズで機材を整えていくのは難しいかもしれません。
フルサイズがおすすめな人、APS-Cがおすすめな人
ここまでフルサイズカメラを選ぶメリットデメリットを説明してきましたが、どういった人がフルサイズカメラに向いているのでしょうか。
持ち運びやすさや価格につられてAPS-Cのカメラを買ってしまうと後から買い直しになり後悔することもあり得ます。
フルサイズがおすすめな人
以下のいずれかにあてはまる人はフルサイズがおすすめです。
フルサイズのメリットを十分に活用することができます。
- 写真が好きで長く続けていきたい
- 風景や夜景等、広角の写真を撮りたい
- 大きなボケ感のある写真を撮りたい
- 夜や暗いシーンで写真を撮ることが多い
- 趣味にお金は惜しみない
APS-Cがおすすめな人
一方でAPS-Cがおすすめなのはこのような人たちです。
- カメラは性能も必要だが持ち運びやすさも重要
- カメラを長く続けるかどうかわからない
- 撮影は日常フォトが中心
- あまりカメラに投資できるお金がない
私は長く使うことを想定してフルサイズカメラを最初に選びました!
まとめ
カメラはセンサーサイズの違いによって、メリットデメリットがあるため普段の使い方や自分がよく撮る被写体に合わせて選択するとよいでしょう。
どのようにカメラを使うのか、何を撮影するのか、今後どうするのか等を整理すると自分に合ったセンサーが見つかると思います。
ではでは。