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【バリアングルとチルト】カメラの背面モニターの違い

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こんにちは!PHOTOWALKERのだい(@photowalker06)です。

皆さんはカメラ選びの際、背面モニターをどれくらい重視しますでしょうか?

モニターの種類には、固定可動式(バリアングル式、チルト式)があり、どちらを選ぶかでカメラの操作性・撮れる写真の幅が大きく変わります。

今回はいずれのモニターも使用したことがある私が、どれを選ぶべきかをまとめていきます。

この記事でわかること

・背面モニターの種類は何があるか
・おすすめの背面モニターは何か

目次

固定式モニターと可動式モニターの違い

モニターの役割

まず、カメラにおけるモニターの役割は、撮影したデータを確認する他にモニターを見ながらの撮影もあります。

モニターを使った撮影では、明るさや色見、構図等、仕上がりのイメージを確認しながら写真を撮ることになるので、モニターの性能が写真の出来に直結します。

ファインダーを使った撮影スタイルであっても、撮れた写真は頻繁にモニターで確認をするので、モニターの使いやすさ・見やすさは高い方が望ましいです。

固定式と可動式

次にモニターの区分ですが、大きく固定式と可動式の2つに大別されます。

最近は可動式が一般的となっており、固定式は主に古いカメラで使用されています。

固定式はモニターの移動ができないため、ローアングル・ハイアングルの撮影は厳しめです。

固定式:
カメラの背面にモニターが埋め込まれており、動かすことが出来ないタイプ。

可動式:
カメラのモニターを動かすことができるタイプ。チルト式とバリアングル式の2種類がある。

可動式モニターの種類

続いて、可動式モニターの種類についてご説明していきます。

チルト式モニター

チルト式液晶
Nikon Z6のチルト式液晶(画像引用:Nikon Z6製品情報

チルト式は背面モニターを引き出して上下に動かすことが可能です。

モニター角度を素早く変更でき、ローアングル・ハイアングルの撮影に対応できる他、レンズの光軸上にモニターがあるためレンズから見える映像と撮影者の視線が揃うのでフレーミングの調整がしやすいです。

  • モニターの角度変更が素早くできる
  • レンズの光軸上にモニターがある

一方で、欠点もあります。

一般的なチルト式液晶は上下は動かせますが左右が動かないので、縦位置の撮影の時に撮影者が見やすい位置へ角度調整することができません。

そのため縦位置で使用することが多い人には少々使いにくいです。

三脚を構えて縦位置で写真を撮る際に、モニターの高さまで屈まないといけないので大変です。

また、縦位置でローアングルで撮影する際は、地面に寝ころばないと撮れないこともあります。

  • 縦位置の撮影に弱い

バリアングルモニター

Nikon Zfのバリアングル液晶(画像引用:Nikon Zf製品情報

バリアングル式は、モニターをカメラの左側に開いて上下にくるくる回転できるタイプです。

画像のようにモニターを内側に向けられるので、自撮りも可能です。

  • アングルを自在に変えられる(自撮りも可能)
  • 縦位置の撮影も容易

一見、チルト式より便利に見えますがバリアングルモニターが万能というわけではありません。

撮影時にレンズの光軸とモニター位置がずれるので、慣れないとフレーミングのしにくさを感じると思います。

また、モニターを動かす際には一度モニターを横に開いてから角度の調整が必要なため、操作の手間を感じるかもしれません。

  • レンズの光軸とモニターがずれる
  • モニターを動かすために2段階の操作が必要

4軸チルトという新たな選択肢

どちらのモニターも一長一短がありますが、最近ではその欠点をなくした4軸チルト式のモニターが新たに登場しています。

4軸チルト式モニター

4軸チルトモニター(画像引用:Nikon Z8製品特長

4軸チルトモニターは、チルト式が上下だけでなく左右にも動くようになったタイプです。

チルト式のため光軸上にモニターがあるので非常に使い勝手がよく、画像のように、縦位置の写真も格段に撮影がしやすくなりました。

ハイアングル、ローアングルも縦横で自在に写真が撮れるようになります。

  • レンズの光軸上にモニターがある
  • モニターが左右にも動くため縦位置の写真が撮りやすい

欠点としては、まだ登場が新しいため各メーカーの高画素機への導入が中心で、搭載されているカメラが少ない点です。

4軸チルトが搭載されたカメラ

現在、4軸チルト(または4軸マルチアングル)が搭載されたカメラは以下の通りです。

高画素機が中心なので、もっと搭載されるカメラを増やしてほしいです。

Nikon Z9

Nikon Z8

SONY α7R5(4軸マルチアングル)

背面モニターはカメラ選びで超重要

4軸チルトの登場によって撮影がしやすくなったことはもちろんですが、一番の変化としては撮れる写真のバリエーションが増えたことです。

通常のチルト式だけではできなかった縦位置のハイアングル、ローアングルの撮影が手持ちでできるようになったので、今まで撮れなかった写真が撮れるようになります。

モニターの進化は撮影者の写真の可能性を広げてくれる気がします。

光軸上にモニターがあるというのも重要なポイントなので、今後登場するカメラは多少値段が上がったとしても、全て4軸チルトになってくれたらうれしいユーザーは多いのではないでしょうか。

それでは、この辺で終わりとします。

ではでは、素敵な写真ライフを。

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