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【1本あると便利】大三元レンズと小三元レンズを解説

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こんにちは!PHOTOWALKERのだい(@photowalker06)です。

皆さんは「大三元レンズ」「小三元レンズ」について聞いたことはありますでしょうか?

初めて聞く人は麻雀用語のようにも感じるかと思いますが、カメラメーカー各社が横並びで出しているF値通しのズームレンズをこのように呼んでいます。

実際に、「大三元」「小三元」は麻雀用語が由来で、高価な大口径レンズが3本あることで大三元、小三元と呼ばれています。

私自身はNikonの大三元レンズを3本全て揃えており、特に標準ズームと望遠ズームは5年以上使用しています。

今回は、これらのレンズの違いについて私の使用感含めてまとめていきます。

だい

撮影できる範囲が広くて使いやすいレンズだよ!

この記事でわかること
  • 大三元レンズと小三元レンズの特長
  • どういう人におすすめか
目次

大三元レンズと小三元レンズの特長

カメラとパソコン

これらのレンズは、広角、標準、望遠をカバーする、F値が一定のレンズです。

一般的な撮影でよく使われる画角が網羅されており、画角を変えてもF値が変わらないため撮影時の利便性が非常に高いです。

大三元レンズは各社を代表する高性能なズームレンズ

大三元レンズは性能、汎用性が非常に高く、主にプロやハイアマチュアの間で使用されてます。

大三元レンズの特長は以下の通りで、焦点距離はメーカーによって若干異なります。

焦点距離(mm)F値
広角14~352.8
標準24~702.8
望遠70~2002.8
大三元レンズの特長
  • ズーム全域でF2.8通し
  • 広角、標準、望遠(14~200mm程度)をカバー
  • レンズ性能が非常に高い

ズーム全域でF2.8通し

F4固定の小三元レンズと比べてF値が小さく設定されているため、背景をぼかして撮影できます。

被写体を際立たせることができるため、人物撮影に向いています。

また、F値を下げられることで暗いところにも強くなります。

曇りの日や屋内の撮影時には光量が足りなくなることがあり、F2.8が使えるとISO感度を上げずに撮影することができます。

広角、標準、望遠(14~200mm程度)をカバー

大三元レンズはズームができるため、風景を広く切り撮りたい時、テーブルフォトを撮りたい時、人物を撮影したい時、動物をアップで撮りたい時等、様々なシーンで活躍してくれます。

3本あればほとんどの被写体を撮ることができます。

特に標準ズームは、広角から標準域までカバーしていてボケ感もしっかり出るので、日常遣いならほぼ困ることはありません。

特殊な被写体(月や飛行機、野生動物等)を撮影する際は、200mm以上の超望遠レンズが必要となります。

レンズ性能が非常に高い

レンズは性能を妥協なく造られているため、他のレンズと比べても性能面はピカイチです。

以下のような性能を持ちます。

  • 周辺減光が少ない
  • 画像の隅々まで解像度が高い
  • AF(オートフォーカス)が早い
  • 絞り開放から描写力が高い
  • 逆光性能が高い
  • ボケがきれい

大三元レンズのデメリット

使いやすく性能も高いですが、デメリットもあります。

サイズが大きい・重い

これは仕方がないことではあるのですが、性能を高めるためにレンズ内で様々なガラスを使用しています。

そのため、レンズのサイズは大きく、そして重くなりがちです。

価格が高い

これも受け入れるしかないのですが性能を高めた分、値段も高くなります。

参考価格として、Nikon純正の標準ズームは約30万円程度の値段設定となっております。

サードパーティ製(Tamron、SIGMA)であれば、半額程度の金額で購入することができます。

小三元レンズの特長

小三元レンズの特長

小三元レンズの特長は以下の通りです。

焦点距離(mm)F値
広角14~354
標準24~704
望遠70~2004
小三元レンズの特長
  • ズーム全域でF4通し
  • 広角、標準、望遠(14~200mm程度)をカバー
  • 大三元レンズと比べると小型で価格が安い

ズーム全域でF4通し

小三元レンズはズーム全域でF4通しとなり、大三元レンズと比べると1段階暗くなります。

暗い場所の手持ち撮影が特になかったり、ボケ感があまりいらない方であればF4で十分でしょう。

移動や荷物が多くなる旅行やアウトドア系の撮影であれば、むしろF4の方が使いやすいかもしれません。

広角、標準、望遠(14~200mm程度)をカバー

こちらは大三元レンズと一緒です。

大三元レンズに比べると小型で価格が安い

1段階暗くなる分、レンズを小さく安く作ることができます。

メーカーによっては大三元レンズと比べて半額以下で買えることもあります。

小三元レンズのデメリット

大三元レンズや単焦点レンズと比べると、取り込める光の量が少なく、ボケ感も足りないと感じるときがあります。

撮影時に「あとちょっと明るければ…」と思うことはわりと頻繁にあり、その度に大三元レンズが欲しくなってきます。

後から大三元を追加で買い足すと余計なコストが発生してしまいます。

大三元・小三元レンズがおすすめな人

撮影をする女性

どちらもプロが使用しているので使い方次第が前提にはなりますが、それぞれのレンズの選び方をまとめました。

大三元レンズは1本でなんでも撮りたい人に

F2.8の明るさを生かして、1本で様々なシーンに対応できることが強みです。

特に結婚式やイベント系の撮影時等、状況がころころ変わるシーンでもオールラウンドに対応ができます。

ストロボや三脚が使用不可な場所でも、F2.8あればだいたいのシーンで撮影できます。

だい

ロケーションフォトを撮影する際は、基本的に標準ズームで撮影が完結します。

小三元レンズは機動力高く撮影したい人に

小三元レンズは小さくて軽く、長時間持ち歩いてもあまり体の負担にはなりません。

移動や荷物が多くなる旅行やアウトドア系の撮影だったり、F2.8を必要としない撮影であればF4の方が利便性が高いと思います。

小三元レンズの中には24-105mm(Canon、SONY)や24-120mm(Nikon)、最近では20-70mm(SONY)といったレンズも出てきているので、ズーム倍率を重視する人にも向いています。

どれか1本あると便利

一眼レフカメラ

これらのレンズは使えるシーンがとても広く便利なので、手元に1本置いておくことをおすすめします。

どのレンズを使おうか迷う時に、とりあえず持っていけばあらゆる場所で活躍してくれます。

どちらにすべきか迷う人は、F2.8が必要かどうかを考えてみるといいでしょう。

また、大三元レンズは欲しいが値段が気になる人はメーカー純正ではなくサードパーティ製(Tamron、SIGMA)を選ぶと、半額以下で純正に近い性能のレンズをゲットすることができます。

純正の方が性能は高く所有欲も満たされますが、純正へのこだわりがなければぜひ検討してみてください。

ではでは、素敵なカメラライフを。

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