こんにちは!フォトグラファー(@photowalker06)のだいです。
皆さんは天の川が見えるような満点の星空を見たことがあるでしょうか。
写真に興味のある人なら一度は撮ってみたいと思いますよね。
でも、どうやったらきれいな星空が撮れるかわからない…
初めての星空撮影は、まず何から準備しないといけないか、どのような設定で撮影する必要があるか分からない方が多いと思います。
星空をきれいに撮るためには事前に様々な準備をしないといけませんが、コツさえ分かってしまえばそれ程難しくありません。
今回は、夏に初めての星空撮影を考えている方に知ってもらいたい情報をまとめました。
星空撮影はそんなに難しくないよ!
撮影場所と日程選び
まず大事なのは、撮影場所と日程選びです。
間違えて適当に行ってしまうと、せっかく準備していってもきれいな星空と出会うことができません。
撮影場所選び
なぜ田舎で見る星はきれいなのでしょうか。
星は明るさによって等級が分かれておりますが、暗い星は明るい場所では見ることができません。
そのため、たくさんの星を見るためには、街の明るさが影響しない暗い場所へ行く必要があります。
撮影スポットとしては多いのは、主に都市部から離れた山や海沿い等になります。
基本的に自然が豊かなところとなり、夏の夜は虫が非常に多いです。
手元を照らそうとライトをつけるとたくさんの虫が飛んできます。
そのため、少しでも虫の影響を避けたい場合は、標高が高いところ、近くに川や茂みがないところへ行くとよいでしょう。
また、事前にトイレの有無も押さえておきたいです。
撮影時間が長いので、近くにあるととても便利です。
・光害の少ない暗い場所を選ぼう
・虫対策はほぼ必須
・トイレの場所も押さえておくべし
撮影日程
星をきれいに見るためには、月の影響も考慮しないといけません。
月は思った以上に夜空を明るく照らしてしまうため、暗い星が見えにくくなってしまいます。
そのため、月の出ない新月を狙うと星をたくさん見ることができます。
また、天気は快晴がベストです。
日中の撮影だと雲がいいアクセントを出してくれることもありますが、星空撮影においては星を隠してしまうので不要です。
自然現象なのでコントロールは難しいですが、スマホで雲の動きの予測するページを見ると参考になります。
・月の影響が少ない新月を狙う
・天気は快晴がベスト
準備が肝心!星空撮影で必要なもの
場所と日程を押さえたら次は必要な機材、その他の準備が必要なことについてご紹介します。
どんなカメラでも撮れないことはありませんが、ある程度性能の高いカメラとレンズを使った方が星はきれいに撮れます。
撮影機材
まず、絶対に必要なものはこちらです。
これをどれか忘れてしまうと撮影ができません。
絶対に必要なもの
①カメラ…なるべく好感度性能が高い、センサーサイズが大きなものを選ぶとよいです
②レンズ…広角(12mm-24mmくらい)で、かつF値が小さい(F1.8~2.8くらい)ものが望ましいです
③三脚…しっかりカメラを固定できればなんでもよいです
次に、なくても写真は撮れますが、できればあった方がいいものもご紹介します。
あった方がよいもの
①レリーズ…カメラに接続してシャッターを切ることができます ※カメラのタイマー機能で代用可
②レンズヒーター…レンズを温め、曇らないようにしてくれます
③ソフトフィルター…星をにじませ、明るい星の輝きを強調してくれます
安全・快適に撮影するための準備
安全・快適に撮影するために忘れてはいけないのが服装と虫対策です。
夏は昼と夜で気温差が大きく、また標高の高いところへ行くと気温がさらに下がります。Tシャツ1枚では行かず、体温の調整ができるような服を準備しましょう。
また、どこへ行っても虫がいるので、長そでを着ると虫に刺される可能性を下げることができます。虫よけスプレー等も併用して対策を欠かさないようにしましょう。
また、夜道を歩いたりカメラの設定を見るときに電気も必須です。スマホだと夜道を歩くのに頼りないので懐中電灯を用意するようにしましょう。
①体温調整ができる服装…防寒用にあると望ましいです
②虫よけスプレー…虫対策であると快適に撮影できます
③懐中電灯…夜道の歩行や手元を照らすのにあると便利です
事前のロケハンを必ずする
日が落ちる前に、撮影場所のロケハンも必須です。
暗くなってから撮影場所に到着しても、真っ暗でどの部分を撮ったらいいか分からず構図が定まりません。明るいうちに、どの辺から撮るか、車の場所、トイレの場所等を確認してください。
日中の撮影以上に、ロケハンが重要になるので絶対に実施しましょう。
カメラの設定はどうするの?
ロケハンまで終われば後は暗くなるのを待って撮影です。
だんだん暗くなるのと同時に星が見え始めるので、完全に暗くなる前のマジックアワーの時間帯も撮ることができます。
では、カメラをどのような設定で撮るか見てみましょう。
カメラの設定
設定は以下のポイントが押さえられていれば、十分きれいな写真が撮れます。
・モードは「М」マニュアルで
・F値は開放(一番小さい値)で
・シャッタースピードは15~30秒程度
・ISO感度はざらざらになりすぎない程度に上げてOK
・手振れ補正はOFF
ピントの合わせ方
夜なので難しいと思いきや意外と簡単です。
・カメラをライブビューモードにして、明るい星にカーソルをあわせる
・明るい星を拡大して、マニュアルでピントを調整
その他の注意事項
他に気を付けた方がよいことはこちらです。
・大きな音を立てない(近くでキャンプしている方がいることがあります)
・つまづいて三脚を倒さないようにする
・明るすぎるライトを使わない(他人の星空観賞を邪魔しない)
夏の雲のない新月の夜は星空撮影に行ってみよう
きれいな星を静かな場所で見るだけでも非日常感があって楽しい体験ですが、さらにいい写真が撮れたら最高ですね!
星空の写真がばっちり撮れるように、入念な準備をしてから行ってみてください。
それではよい写真ライフを。ではでは。